御祭神

三嶋大社の主祭神しゅさいじん事代主神ことしろぬしのかみ、別名はえびす様です。えびす様はご存知の方も多いのではないでしょうか。商売繁盛や起業成就、海上安全(大漁)などのご利益として知られる神様です。

三島神社といったら、えびす様!といったイメージも強いでしょうが、実は三島神社が建てられる以前の地域の守り神は、筑後地区一帯を治めていた国乳別皇子くにちわけのみことでした。

国乳別皇子くにちわけのみことは、弥生時代頃に景行天皇が九州で政治を治めていた時期に、襲武媛そのたけひめとの間にできた子です。長男として、景行天皇から盾や矛を授かり、筑後地区を正式に治めるよう任命されていました。

北方の新羅国を討つ戦いの際には、弓頭大将として船の先頭に立ち、自前の弓で敵を何人も倒し、戦いの勝利に貢献した、まさに運命を切り開いていくような人物です。

その後も、当時卑弥呼や天照大御神の生まれ変わりとも称された神功皇后じんぐうこうごうの三韓征伐にお供するなど活躍し、帰国後もいつ敵国からの襲撃があってもいいよう筑後地区を守るために精力的に活動しました。

国乳別皇子くにちわけのみことは生涯を終え、子孫はそのお墓を高三潴の地に建てました。国乳別皇子くにちわけのみことを偲んで、筑後の地に神社を建て、彼の御霊を奉り、「三島神社」を建てております。